概要
リンクテーブルにて 値がすべて #Deleted となってしまう
原因と対策
Access バージョン 2205 を使用している場合
2022年5月24日に配布開始された バージョン 2205 を使用し,かつ SQL Server への接続が下記のODBCドライバー(確認したもののみ列挙)を使用している場合,#Deleted の不具合が発生します。
・SQL Server (10.00.19041.01)
・SQL Server Native Client 11.0 (2011.110.7001.00)
全てのテーブルで不具合が発生するのではなく,主キーに nvarchar型があるものが対象でした。
対処方法A SQL Server への接続用ODBCドライバーを最新にする
Microsoft から 最新のODBCドライバーをダウンロードし組込みします
ODBC Driver for SQL Server のダウンロード - ODBC Driver for SQL Server
SQL Server や Azure SQL Database に接続するネイティブ コード アプリケーションを開発するには、Microsoft ODBC Driver for SQL Server をダウンロードします。
Microsoft ODBC Driver 18 for SQL Server を使用するようにしたところ問題は解消されました。
メモ:ODBC接続テストで SSL関係のエラーが発生する場合は ODBCの設定画面の [接続の暗号化] を Optional にします。
対処方法B Accessをひとつ前のバージョンに戻す
以下のコマンドで1つ前のバージョン 2204 に戻すことができます。
cd %ProgramFiles%\Common Files\Microsoft Shared\ClickToRun
officec2rclient.exe /update user updatetoversion=16.0.15128.20248
メモ:このまま放置しておくと,再びアップデートがなされます。2206 へのアップデートだと問題は解消されているかもしれませんが,2025だと再発となります。Officeのバージョン画面で「更新を無効にする」としておく必要があるでしょう。
Officeの更新履歴は以下のサイトで閲覧できます。
https://docs.microsoft.com/ja-jp/officeupdates/update-history-microsoft365-apps-by-date
プロパティ
Access 2019 バージョン 2205
Windows 10
コメント
[…] [参考]・New Bug in Microsoft Access 365 Version 2205 – SQL Server NVarchar Primary Keys cause #DELETED when linked with ODBC・[ACCESS]#Deleted 問題 […]
先月末から記載の現象に遭遇して、非常に困っていました。
有益な情報ありがとうございました。
助かりました。