概要
環境変数 TNS_ADMIN を変更すると,OEM (Web版 Database Control) にも影響が生じる。
●リスナーのステータスが「停止中」と表示されてしまう
原因
OEMの画面には以下のヒントメッセージが表示されている
指定された’ホスト’および’ポート’の”リスナー・ターゲット”は、リスナーがそのエンドポイントで起動されていて、コマンド”lsnrctl status “の出力内の”リスナー・パラメータ・ファイル”が、ターゲットの構成で指定されている”LISTENER.ORAの場所”に一致する場合にのみ’稼働中’と認識されます。
OEMで指定されている listener.ora ファイルと,実際運用されている listener.ora が違うため認識できていないということのようです。環境変数 TNS_ADMIN を変更した場合はOEMの設定も変更する必要があります。
OEM Database Control 調整箇所
リスナーのステータス画面にある「最新の既知の状態」をクリック
画面下部にある「監視構成」をクリック
正しい情報に変更しOK
リスナーサービスを実際の環境に合わせて変更する。
マシン名:通常 自サーバー名
ポート番号:通常 1521。変更しているなら その番号 ※1
listener.oraディレクトリ:環境変数 TNS_ADMIN で指定した ディレクトリ
リスナー名:LISTENER または 指定した名前
注意
OK を押した後,すぐには ステータス表示が 稼働中 にならない。5分ぐらい放置してから再度OEMにログインしてから確認にする。
※1 リスナーポートが1521以外への変更だった場合
データベースインスタンスのステータス表示にある,「リスナー」が空欄になる
データベースインスタンスのステータス画面下部にある「監視構成」をクリックし,ポート番号を変更する
プロパティ
Oracle 11.2.0.3.0
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